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W杯カタール大会に向けた日本代表の歩みを振り返る日本サッカー協会の反町康治技術委員長=東京都文京区で2022年10月14日午後4時22分、尾形有菜撮影 拡大
W杯カタール大会に向けた日本代表の歩みを振り返る日本サッカー協会の反町康治技術委員長=東京都文京区で2022年10月14日午後4時22分、尾形有菜撮影

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は11月20日に開幕する。日本代表メンバー発表は同1日で、本番モードも間近だ。代表の強化責任者である日本サッカー協会の反町康治技術委員長が10月に毎日新聞のインタビューに応じ、「完璧に近いくらい、逆算して準備できている」と自信をのぞかせた。

 ――2018年7月に森保一監督が就任してから約4年3カ月。「森保ジャパン」の集大成となるW杯が迫ってきた。

 ◆18年ロシア大会が終わってから4年間、準備してきた。良い成果を残したい。新型コロナウイルスの影響で活動できない時期もあったが、海外組だけで欧州で活動するなど、強化のための歩みを止めずにやってきた。東京オリンピックで経験を積んだ選手も、順調にチームの助けになってきた。森保監督が五輪監督を兼務してくれたことが生きる形になってほしいし、生かさないといけない。

 ――1次リーグでは優勝経験国のドイツとスペイン、14年ブラジル大会8強のコスタリカと対戦する。16強が最高の日本にとっては「格上」ばかりとなる。

 ◆どこと対戦しても厳しい試合になるが、強いチームに真っ向から立ち向かって勝ち点3を取る試合をしなければいけない。9月に対戦したエクアドルや6月に戦ったチュニジアのように、こちらに合わせてくるチームの方が日本の良さを出しにくい。ドイツやスペインは自分たちの色をかなり出してくるチームなので、その点では対処しやすいのかもしれない。

W杯カタール大会に向けた準備状況などを語る日本サッカー協会の反町康治技術委員長=東京都文京区で2022年10月14日午後4時22分、尾形有菜撮影 拡大
W杯カタール大会に向けた準備状況などを語る日本サッカー協会の反町康治技術委員長=東京都文京区で2022年10月14日午後4時22分、尾形有菜撮影

 ――6月は強化試合4連戦でブラジルなどの胸を借り、9月は選手を入れ替えながら2試合を戦った。

 ◆相手が決まってから、森保監督が本番に向けて考えてきた部分があると思う。その意味ではここまで完璧に近いくらい、逆算して準備できているかな。9月はチームの成果や課題、個々の能力の把握、戦術テストなど、さまざまな準備ができた。Jリーグ所属の選手主体となった7月の東アジアE―1選手権は、底上げという意味で大きなプラスだった。6月も強いブラジルにあれだけ真剣勝負で臨んでもらったことで課題が生まれた。それを本番でも生かせるのではないか。

 ――今大会は欧州のシーズン中である11~12月に開催される。登録人数が23人から26人に、交代枠が3から5に拡大されるなど、従来のW杯との違いも多い。

 ◆うまく活用しなければいけない。日本は欧州組が多いとはいえ、国内組も何人か選ばれると思う。Jリーグはシーズンが終わった直後で、コンディションがそれぞれ違ってくるので、しっかり見極めないといけない。そのために(開幕直前の17日に)カナダとの試合をマッチメークした。

 ――アジア最終予選の序盤、日本は早々に2敗したが、その後は6連勝で出場権を獲得した。森保監督の手腕をどう見ているのか。

 ◆代表では短い活動期間で選手とコミュニケーションを取り、同じ方向を向かせることの重要性を感じるが、森保監督はそこが非常にうまい。負けた時に信頼関係が崩れてしまうとなかなか立て直しがきかないが、そういうことはない。誰とでも信頼関係を保った中で課題にチャレンジし、皆で問題点を共有できたからこそ、チームが大きく崩れることはなかったと思う。

 ――日本にとっては7度目のW杯。結果を出すことはもちろん、将来につなげていくことも大事になる。

 ◆もちろん勝ち上がっていくことは必要だ。一方で、持っている力を全部出すことで現在地が見えてくる。日本も欧州の国々に追いつき、追い越さないといけないが、追いついてきたようでまた離されて、という状況が続く。だからこそ、追い越そうという部分にはこだわりを持たないといけない。チームをサポートしつつも冷静に、どこまで通用して、どこが通用しなかったのかを精査して強化につなげていきたい。【細谷拓海】

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